3歳児健診で指摘されたら?発達の遅れが気になる親のためのQ&A|専門家が解説する対応法と相談先
3歳児健診で発達の遅れを指摘されると、多くの保護者が不安を感じます。しかし、指摘を受けたからといって、すぐに発達障害と決まるわけではありません。この記事では、3歳児健診で指摘されやすいポイントから、指摘後の具体的な対応方法、相談先、早期療育の効果まで、発達の遅れが気になる親御さんの疑問に専門的な視点からお答えします。
「うちの子だけ遅れているのでは」という焦りを感じる方も多いでしょう。実は、3歳児健診でひっかかる割合は約20〜30%程度と言われています。つまり、4〜5人に1人は何らかの指摘を受けているのです。この記事を読めば、健診で指摘された場合に「今、何をすべきか」が明確になります。
3歳児健診で指摘されやすい項目と発達の遅れの判断基準
3歳児健診は、母子保健法第12条に基づいて実施される法定健診です。この健診では、お子さんの身体的な発育だけでなく、言語発達、運動発達、社会性、認知能力など多角的な視点から成長を確認します。
3歳児健診の主な検査項目
3歳児健診では、以下のカテゴリーで発達状況を評価します。
| 検査カテゴリー | 具体的な検査内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 身体発育 | 身長・体重・頭囲測定 | 栄養状態と発育の確認 |
| 視覚検査 | 視力検査(自宅での簡易検査含む) | 弱視の早期発見 |
| 聴覚検査 | ささやき声での呼びかけ | 聴覚障害の発見 |
| 言語発達 | 名前や年齢を答える、二語文・三語文の確認 | ことばの発達評価 |
| 運動発達 | 片足立ち、階段昇降、微細運動 | 運動能力の確認 |
| 社会性発達 | ごっこ遊び、順番待ち、感情表現 | 対人関係の発達評価 |
| 認知発達 | 色・形・大小の理解、数の概念 | 学習の準備性確認 |
指摘されやすい8つのポイント
3歳児健診で指摘を受けやすい項目には、言語発達の遅れ、運動発達の遅れ、社会性・対人関係の課題、認知発達の遅れ、生活習慣の自立度、視覚・聴覚機能の問題、情緒の安定性、集中力・注意力の8つがあります。これらのうち、特に多いのが言語発達に関する指摘です。
3歳頃の言葉の発達の目安は、二語文から三語文へと成長していく時期です。一般的には、1歳半までに単語が、3歳までに二語文が出れば正常範囲内と考えられています。しかし、3歳児健診の時点で「レイトトーカー」(言葉の発達がゆっくりな子)と言われるお子さんも一定数存在します。
3歳児健診で発達の遅れを指摘されたときの対応
健診で発達の遅れを指摘されても、すぐに発達障害と決まるわけではありません。まずは冷静に、専門家の意見を聞きながら次のステップを考えることが大切です。
指摘されたら最初にすべき3つのこと
健診で指摘を受けた場合、以下の順序で対応することをお勧めします。
ステップ1:保健師に詳しく質問する
健診会場では、保健師に具体的な内容を確認しましょう。「何が心配な点だったのか」「どの程度の遅れなのか」「今後どうすればよいか」を質問することで、状況を正確に把握できます。
ステップ2:日常の様子を記録する
家庭でのお子さんの様子を記録しておくと、専門機関への相談時に役立ちます。「どんな言葉を話すか」「どのような遊びを好むか」「困っている場面はどんな時か」などをメモしておきましょう。
ステップ3:相談支援機関に連絡する
自治体の発達相談窓口や、かかりつけ医に相談の予約を入れます。早めに予約を取ることで、不安な期間を短くできます。
「様子を見ましょう」と言われた場合の注意点
健診で「様子を見ましょう」と言われるケースは少なくありません。しかし、これは「何もしなくてよい」という意味ではありません。「様子を見る」期間中も、家庭での積極的な働きかけを継続することが重要です。
3ヶ月ごとにお子さんの発達状況をチェックし、改善が見られない場合は専門機関を受診することをお勧めします。特に以下の場合は、早めの相談が望ましいでしょう。
- 指摘から3ヶ月経っても変化が見られない
- 気になる行動が増えている
- 保護者自身の不安が強い
発達の遅れが気になる親が知っておくべき相談先一覧
発達の遅れが気になった場合、複数の相談先があります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切な機関を選びましょう。
主な相談先と特徴
| 相談先 | 対象 | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 市区町村の保健センター | 乳幼児全般 | 健診後のフォローアップ、地域の情報提供 | 無料 |
| 発達障害者支援センター | 発達障害またはその疑いがある方 | 専門的な相談、関係機関との連携 | 無料 |
| 児童発達支援センター | 発達に支援が必要な子ども | 療育サービスの提供、相談支援 | 制度適用あり |
| 医療機関(発達外来) | 診断が必要な場合 | 医学的診断、治療方針の決定 | 保険適用 |
| 児童相談所 | 18歳未満の子ども全般 | 総合的な相談、福祉サービスの案内 | 無料 |
保健センターでできること
市区町村の保健センターは、3歳児健診を実施している機関であり、健診後の相談に最も身近な窓口です。保健師による個別相談、発達相談会への参加案内、専門機関への紹介状の発行、親子教室や療育グループの案内などのサービスを受けられます。
保健センターは予約制の場合が多いため、電話で相談日時を確認してから訪問しましょう。
発達障害者支援センターの役割
発達障害者支援センターは、発達障害に関する専門的な知見を有する機関です。診断が確定していない「グレーゾーン」の相談も受け付けています。発達に関する情報提供、本人や家族への支援、関係機関との連絡調整、就園・就学に向けた相談などを行っています。
都道府県・政令指定都市ごとに設置されているため、お住まいの地域のセンターを調べておくと安心です。
3歳児に見られる発達障害・グレーゾーンの特徴とチェックリスト
3歳頃は、発達障害の発見が多い年齢です。言葉や対人関係において周囲との差が出始め、本人や家族、保育者が特性に気づくことが増えてきます。
3歳児の発達障害・グレーゾーンに見られる特徴
以下は、3歳児に見られやすい発達障害の特徴です。ただし、これらの特徴が見られるからといって、必ずしも発達障害とは限りません。成長とともに落ち着いてくる場合も多くあります。
コミュニケーション面の特徴
- 二語文が出ない、または言葉は出ているが会話がスムーズにできない
- オウム返しが多い
- 名前を呼んでも振り向かないことがある
- 視線が合いにくい
行動面の特徴
- 落ち着きがなく、じっとしていられない
- こだわりが強く、気持ちの切り替えが苦手
- 癇癪を起こしたりパニックに陥ったりする
- 同じ動きを繰り返す
感覚面の特徴
- 特定の音や触感に敏感
- 偏食が強い
- 感覚過敏でトイレトレーニングが進まない
グレーゾーンとは何か
「グレーゾーン」とは、発達障害の特性がいくつか見られるものの、診断基準をすべて満たしているわけではなく、確定診断ができない状態を指します。診断はつかないが、発達障害の傾向はあるという状態です。
グレーゾーンのお子さんも、自治体が交付する「通所受給者証」があれば、児童発達支援などの支援を受けることが可能です。診断がなくても相談できる窓口は多いため、気になることがあれば早めに相談することをお勧めします。
早期療育の重要性と期待できる効果
発達の遅れが見られるお子さんに対して、早期から療育(発達支援)を行うことで、大きな効果が期待できます。脳の可塑性(柔軟性)が高い幼少期だからこそ、適切な働きかけが将来の成長に大きく影響します。
早期療育が大切な理由
脳の発達が著しい幼児期は、新しいことを学び取る力が非常に高い時期です。この時期に適切な療育を受けることで、発達の遅れや困難を軽減し、コミュニケーション能力の向上、社会的スキルの獲得、情緒的な安定、自己肯定感の向上が期待できます。
早期療育の重要性は、単に「発達が促される」だけではありません。その子の自己肯定感を守り、未来の選択肢を広げることにもつながります。問題行動の軽減や二次障害(不登校、うつ、不安障害など)の防止にも効果があるとされています。
療育で行われる支援の内容
療育では、お子さん一人ひとりの特性やニーズに応じた個別支援が行われます。主な支援内容は以下の通りです。
| 支援の種類 | 具体的な内容 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 言語療法 | 言葉の発達を促す訓練 | コミュニケーション能力の向上 |
| 作業療法 | 手先の動きや感覚統合の訓練 | 日常生活動作の改善 |
| 理学療法 | 運動発達を促す訓練 | 体の動かし方の改善 |
| 集団療育 | 他の子どもとの関わり方を学ぶ | 社会性の発達 |
| 親支援 | 保護者への情報提供や相談 | 家庭での適切な関わり方の習得 |
児童発達支援の利用方法と費用の目安
療育サービスを利用するためには、「通所受給者証」の取得が必要です。ここでは、児童発達支援の利用方法と費用について解説します。
通所受給者証の取得方法
通所受給者証を取得するには、以下の手順で申請を行います。
手順1:市区町村の窓口に相談
福祉課や障害福祉課など、お住まいの自治体の担当窓口に相談します。自治体によって担当課の名称が異なるため、電話やホームページで確認しましょう。
手順2:必要書類の準備
医師の意見書や診断書が必要な場合があります。自治体によって必要書類が異なるため、窓口で確認してください。
手順3:支給決定と受給者証の発行
申請後、自治体の審査を経て支給が決定されます。受給者証には、利用できるサービスの種類と日数が記載されます。
利用料金の仕組み
児童発達支援の費用は、原則として利用料の1割が自己負担となります。例えば、1回あたり10,000円程度のサービス費用の場合、自己負担は約1,000円です。
さらに、世帯年収に応じた月額上限額が設定されています。
| 世帯の状況 | 月額上限額 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 世帯年収約890万円以下 | 4,600円 |
| 世帯年収約890万円以上 | 37,200円 |
また、3歳から5歳までの児童発達支援は、2019年10月から幼児教育・保育の無償化の対象となっています。多くの場合、利用料の負担なく療育を受けることができます。
家庭でできる発達支援の具体的な方法
療育機関での支援に加えて、家庭での関わり方も重要です。毎日の生活の中で、お子さんの発達を促す工夫を取り入れましょう。
言葉の発達を促す関わり方
言葉の発達が気になる場合、以下のような働きかけが効果的です。
日常会話の質を高めることが基本となります。お子さんの発言には必ず反応し、言葉を返しましょう。「うん」「そう」だけでなく、具体的な言葉で応答することで、語彙が増えていきます。絵本の読み聞かせを1日最低15分実施することも推奨されています。
語彙を増やす遊びとしては、簡単なしりとりゲーム、身の回りのものの名前を言い合う遊び、「今日は何をしたかな?」と一日を振り返る時間を設けることが有効です。
発音が不明瞭な場合は、口の動きを見せながらゆっくり発音する、鏡を使って口の形を確認する、息を吹く遊び(シャボン玉、ティッシュ飛ばしなど)で口の周りの筋肉を鍛えるといった方法があります。
社会性を育てる環境づくり
社会性の発達には、他の子どもとの関わりの経験が欠かせません。地域の子育てサークルや児童館での自由遊びに週1回以上参加することで、集団での経験を積むことができます。
ルールのある遊びを家庭でも取り入れましょう。簡単なカードゲーム、すごろく、じゃんけんゲームなどを通じて、「順番を待つ」「勝ち負けを受け入れる」といった社会的なスキルを学べます。
感情コントロールの支援も大切です。感情の名前を教える(「悔しいね」「嬉しいね」など)、深呼吸の方法を練習する、今の気持ちを言葉で表現する時間を作るといった工夫が役立ちます。
運動発達を促す活動
運動発達が気になる場合は、日常生活の中で体を動かす機会を意識的に増やしましょう。幼児期には1日60分以上の運動が推奨されています。
大きな体の動きを促す活動としては、公園での鬼ごっこ、階段の上り下り練習、トランポリン遊びなどがあります。バランス感覚の向上には、マスキングテープで床に作った一本橋歩き、片足立ち競争などが効果的です。
手先の動きを促す活動としては、粘土遊び、ビーズ通し、はさみを使った工作などがあります。これらは集中力の向上にも役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q1:3歳児健診でひっかかったら、すぐに発達障害と診断されますか?
いいえ、健診で指摘を受けたからといって、すぐに発達障害と診断されるわけではありません。健診はスクリーニング(ふるい分け)を目的としており、詳しい検査や診断は専門機関で行います。
多くの場合、まずは「経過観察」となり、数ヶ月後に再度発達状況を確認します。その間に発達が追いつくお子さんも少なくありません。
Q2:「様子を見ましょう」と言われましたが、何をすればいいですか?
「様子を見る」期間中も、家庭での積極的な働きかけを続けることが大切です。日常会話の時間を増やす、体を動かす遊びを取り入れる、絵本の読み聞かせをするなど、お子さんの発達を促す関わりを意識しましょう。
また、3ヶ月ごとを目安に発達状況をチェックし、改善が見られない場合は再度相談することをお勧めします。
Q3:発達の遅れがあっても、将来的に追いつくことはできますか?
発達には個人差が大きく、適切な支援を受けることで大きく成長するお子さんは多くいます。特に言葉の発達は個人差が大きく、3歳で遅れていても、就学前後には追いつくケースも珍しくありません。
重要なのは、「追いつくかどうか」を心配し続けることではなく、今できる支援を継続することです。早期に適切な働きかけを行うことで、お子さんの可能性を最大限に引き出すことができます。
Q4:療育は何歳から始めるべきですか?
一般的には、生後2歳以降からの早期療育が推奨されています。脳の可塑性が高い幼児期に療育を受けることで、より効果的な結果が期待できます。
ただし、お子さんの状況や家庭の事情によって最適なタイミングは異なります。専門機関に相談しながら、無理のないペースで始めることが大切です。
Q5:療育に通う頻度はどのくらいが適切ですか?
週に1回のペースが一般的ですが、月2〜3回、週2〜3回とお子さんや家庭によってさまざまです。療育は継続的に通うことで効果が出てくるため、保護者の負担を考慮しつつ、「これなら無理なく続けられる」と思える頻度で通うことをお勧めします。
Q6:共働きでも十分なサポートはできますか?
共働き家庭でも、工夫次第で十分なサポートは可能です。限られた時間の中で質の高い関わりを心がけることが大切です。
保育園や幼稚園との連携、祖父母や親戚のサポート、児童発達支援事業所の利用など、周囲の力を借りることも一つの方法です。保護者が無理をしすぎないことが、長期的な支援を続ける上で重要です。
Q7:診断がなくても療育は受けられますか?
はい、診断がなくても療育を受けられる場合があります。児童発達支援を利用するには「通所受給者証」が必要ですが、この取得には必ずしも診断名が必要なわけではありません。
医師の意見書や、自治体の判断によって支給が決定されるケースもあります。まずはお住まいの市区町村の窓口に相談してみてください。
Q8:きょうだいがいる場合、何に注意すべきですか?
発達の遅れがあるお子さんに注目が集まりやすくなるため、きょうだいへの配慮も大切です。きょうだいとの一対一の時間を設ける、それぞれの良いところを認める、きょうだいの気持ちにも耳を傾けるといった工夫が有効です。
また、きょうだいにも年齢に応じた説明をすることで、家族全体で支え合う雰囲気を作ることができます。
先輩ママ・パパの体験談から学ぶ
実際に3歳児健診で指摘を受け、療育を経験した保護者の声を紹介します。
体験談1:言葉の遅れを指摘されたAさんの場合
「3歳児健診で言葉の遅れを指摘され、最初はショックでした。二語文が出ていなかったんです。保健師さんに勧められて発達相談を受け、4歳から療育に通い始めました。
療育では言語聴覚士の先生に個別指導を受け、家でもできる遊びを教えてもらいました。1年ほどで言葉が急に増え、年長の頃には同年代の子と変わらないくらいおしゃべりになりました。
振り返ると、早めに相談して良かったと思います。様子を見ているだけだったら、もっと時間がかかっていたかもしれません。」
体験談2:社会性の発達が気になったBさんの場合
「息子は一人っ子で、3歳児健診では『他の子と遊べていますか?』と聞かれました。確かに、同年代の子との関わりが苦手で、一人遊びが多かったんです。
児童発達支援の集団療育に通い始めてから、少しずつ変化が見られました。最初は部屋の隅にいることが多かったのですが、半年ほどで他の子に興味を示すようになりました。
大切だったのは、比較しないこと。『○○ちゃんはできるのに』と思ってしまうこともありましたが、息子なりのペースで成長していると実感しています。」
体験談3:グレーゾーンと言われたCさんの場合
「娘は落ち着きがなく、癇癪も多かったので、発達障害かもしれないと思っていました。でも、病院で検査を受けても『グレーゾーン』と言われ、診断名はつきませんでした。
診断がなくても受給者証は取得でき、療育に通えることを知ったときは安心しました。療育では感情のコントロール方法を学び、家でも深呼吸の練習をしています。
『診断がつかない=困っていないわけではない』ということを、周囲にも理解してもらえるようになってきました。」
保護者自身のメンタルケアも大切
お子さんの発達が気になるとき、保護者自身も大きなストレスを抱えがちです。自分自身のケアも忘れずに行いましょう。
一人で抱え込まない
不安や悩みは、一人で抱え込まないことが大切です。配偶者や家族、友人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。
また、同じ立場の保護者と話す機会を作ることも有効です。療育施設での保護者会、地域の親の会、オンラインコミュニティなど、つながりを持てる場所を探してみましょう。
専門家の力を借りる
保護者自身がカウンセリングを受けることも一つの選択肢です。発達相談の窓口では、お子さんだけでなく保護者の相談にも応じています。
「子どもの発達が心配で眠れない」「イライラが止まらない」といった状態が続く場合は、専門家に相談することをお勧めします。
自分の時間を確保する
育児に追われていると、自分の時間を持つことが難しくなります。しかし、保護者が心身ともに健康でいることが、お子さんへの良い関わりにつながります。
短い時間でも、趣味や休息の時間を意識的に確保しましょう。家族やサービスの力を借りて、リフレッシュする機会を作ることも大切です。
就園・就学に向けた準備と支援
3歳頃は、保育園や幼稚園への入園、将来の就学を見据えた準備を始める時期でもあります。発達の遅れが気になる場合、早めの情報収集と準備が役立ちます。
園選びのポイント
発達に特性のあるお子さんの園選びでは、以下の点を確認することをお勧めします。
加配保育士(発達支援のために追加配置される保育士)の有無、発達に特性のある子どもの受け入れ実績、園と家庭・療育機関との連携体制、クラスの人数と保育士の配置状況などが重要な確認ポイントです。
見学時には、実際の保育の様子を見せてもらい、質問にも丁寧に答えてもらえるか確認しましょう。
就学相談の活用
小学校入学に向けては、自治体の就学相談を活用することをお勧めします。就学相談では、お子さんの発達状況に応じた就学先(通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校など)の検討を行います。
就学相談は、入学の1年以上前から始まることが多いため、早めに情報を集めておくと安心です。
支援情報の引き継ぎ
療育機関や保育園・幼稚園で受けていた支援の情報は、就学先に引き継ぐことができます。「サポートファイル」や「個別の教育支援計画」などの名称で、お子さんの特性や有効だった支援方法をまとめた書類を作成している自治体もあります。
切れ目のない支援を受けるために、これらの制度を活用しましょう。
3歳児健診で指摘を受けた保護者が今日からできること
3歳児健診で発達の遅れを指摘されたら、まずは深呼吸をして冷静になりましょう。指摘を受けた約20〜30%のお子さんの多くは、適切な支援によって大きく成長しています。
今日からできることとして、まず保健センターや発達相談窓口に連絡を取り、相談の予約を入れてください。次に、日常生活の中でお子さんとの会話や遊びの時間を意識的に増やしましょう。そして、お子さんの良いところ、できていることにも目を向け、小さな成長を認めていく姿勢を持ち続けてください。
発達の遅れは、「問題」ではなく「成長のきっかけ」として捉えることができます。早期に気づき、適切な支援につなげることで、お子さんの可能性を最大限に引き出すことができるのです。
一人で悩まず、専門家や周囲の力を借りながら、お子さんの成長を一緒に見守っていきましょう。
